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SewiGの日記

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2005-01-20 [木] [長年日記]

[Opinion] ニートを生んだのは大人達 その1

ニートという言葉が日本で使われはじめてずいぶん経ちました。ニートにもいろいろな事情があると思うのですが、辞書的な定義では以下のようになっています。

NEET(Not in Employment, Education or Training)
仕事はしないし、学校にも行かないし、職業訓練もしてない人

なぜニートは社会現象になるほど増加してしまったのでしょうか。その理由はニートである人に聞かないとわからないと思います。私の周りには該当する人がいないので私の推測でありますが考察してみます。

ニートは自分でなりたくてなったわけではないと思います。この朝日新聞の記事*1を読むと不登校やひきこもりからニートになることが読み取れます。不登校やひきこもりは学校に適応できない子供に起こりうる現象ですが、その原因は誰が作ったのでしょうか。学校でいじめをしている人でしょうか? 登校することの重要性を教育できなかった先生でしょうか? 私はどちらも違うと思います。子供の親です。親が子供の教育を放任してしまうと子供はいじめがやってはいけないことである自覚が生まれません。

また不登校やひきこもりの子を持つ親も子供の気持ちを考えたことはあるのでしょうか? 勉強しなさいと怒鳴りつけてばかりだったり、なんでこんなこともできないのと叱ってばっかりではありませんか? なぜ勉強をしなければならないかを教えないと強制しても反発するのは目に見えています。また、子供が失敗ばかりするのは当然ではないですか。二度と同じ失敗を繰り返さなければいいわけですし、いいところを見つけて褒めてあげないと。

ところで、仕事をしないニートは普段何をしているのでしょうか。インターネットです。ニートは10代後半に多く存在するので、コンピュータの操作も手馴れたものでしょう。普段口ごもって自分を主張できない人でも、顔が見えない匿名のインターネット*2ではニートたちは自分を主張できるのです。掲示板やソーシャルネットワークを辿ればそのような事例が多く見つかるはずです。子供はダメダメで放任な親に言うことがなくても何処かでサインを発しています。それが現時点ではインターネットに多く見受けられると思います。大人達はこうしたサインを逃してはいけません。

*1 http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200410120113.html

*2 無論、公的介入があった場合等はその限りではないが


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