SewiGの日記
2005-09-13 [火] [長年日記]
■ [Opinion] 団塊の世代がいなくなったら
報道ステーションの、団塊の世代特集を見ました。団塊の世代が大量に職場から姿を消す2007年。高度な技術を持つ後継者が少ないので今の体制が維持できないのでは、という問題。
事例として、ソフトウェア開発の現場が紹介されていました。「団塊の世代が基幹プログラムを書き、団塊の世代以降の世代ではその保守を続けてきたから、トラブルが起きると誰も対処できない」というようなことを言っていたと思います。
そこで、ドキュメントを大量に残して読んでもらうように対処したところ、時間をかけてシステムを一から作り直したところが紹介されていました。ドキュメントを大量に読まされても、今のSEが困るだけだと思うのです。そもそも団塊の世代の方々が頑張っておられた頃とシステム設計の考え方が大きく変わりましたし、プログラミング環境も劇的に変化しました。大学の教育も変革していますので、今のSEの考え方は団塊の世代の方々のそれとは大きく異なります。思想が違う人同士が作業してもデスマーチの始まりにしか思えないのですが、どうなんでしょう。会社の規模にもよるのでしょうか。私が以前お世話になった従業員30人くらいの会社では基幹システムを変えて成功していましたが規模が小さいからシフトできたのでしょうか。
一から作り直してそれでOKなら時間と費用を無視すれば問題ないのですが、製造業みたいな熟練工が必要な職場は、団塊の世代の方々がいなくなったら、本当に大変なところだなぁ。