SewiGの日記

■ [Book] ランブルフィッシュ - 三雲岳斗 著

湾岸戦争ではじめて人型兵器が使用され、中学生だった将利はその現場を目の当たりにします。それから13年後ロボット格闘技が公認ギャンブルとして一般に認知されるまでに発達し、軍事用ということもあり新技術の導入・軍事転用と本格的なものとなっています。このロボット格闘技での人材を輩出しているのが恵里谷闘専という専門学校です。

この学園を舞台に色恋沙汰・SFが楽しめる作品となっています。瞳子と沙樹は犬猿の仲なのですが、ロボットトーナメントのチーム優勝という目的の下に頑張るという不思議な関係を保ってます。トーナメントでは1つ1つの動作が細かく書かれているので、SFものに拒否反応がなければ楽しく読めると思います。あと個人的には奈緒先生はオススメです。サブキャラでありながら、かわいい・個性が強い・居なくては話が進まない、といった徹底した脇役ぶりです。難を言うと、湾岸戦争でのロボット技術が現代のそれとリンクしているらしいのですが、詳細は次巻に回されていて分かりません。1巻で完結してはないですね。あと、学園を描きたいのか軍事を描きたいのか分かりません。これも次巻で解決されているのかもしれませんが。