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SewiGの日記

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2007-05-14 [月] [長年日記]

[Network] インタフェースとしてのインターネット

「Webは公開情報であるべき」かつてはインターネットのインフラ誕生とともに、Webに関して言えばこのような思想が強かったように思います(想像ですが)。どうせWebに情報を載せるのだから誰でもアクセスできるようにすればみんな幸せだし、集合知になっていいじゃんという考えは私にもあります。

しかし今はSNSや、グループウェアなどWeb上に存在はするものの他人に見られると問題がありそうな閉じたWebサービスがあります。ネットワークは手段として存在し、使われ方、思想がようやく整ってきたと言ったところでしょうか。見られたくなければSMTPなど別のプロトコルを使うなり独自のプロトコルを使えばいいのではないかという考えもありますが、ただ、パブリックとプライベートの違いだけでプロトコルを変えるのは冗長。それならインフラごと変えたほうがいい。

そうなると残る手段は認証。Webはあえて例えるなら家。公開情報は鍵の掛かっていない家、プライベートネットワークは鍵の掛かった家。機密情報なら特定の人だけがアクセスできるようにガチガチに制限をかければいいと思います。

しかし、mixi疲れのような事例は事情が異なります。友人には自分のことを知ってもらいたいけど知らない人には見られたくない。でも何人かに1人は新たな面白い友人が現われるかもしれない。このような見られたいのか見られたくないのか分からない状態と、管理が面倒になるという事情があります。

こうしたアクセスしてもらいたいのかされたくないのか分からないような、特殊な事情の場合に有効な解決策はないものでしょうか。まず表札を見興味がありそうなら家を訪問して、鍵が掛かっているなら名前を名乗って入る。これなら見ず知らずでも名前は分かります。SNSを使わなくても広義のゲートウェイをトップページに設置するだけで解決できそうです。

SNSが面倒な点はまず、SNSに登録した上で、上記の家への訪問という過程が必要になる。2度手間。今までの話が一戸建ての家としたらSNSはマンション。マンションへの入室が許可されてから各家庭に訪問するみたいな。

Twitterが流行したのは、SNSの面倒な手順を排除しつつ、認証機能や公開制限を可能にしたこと、そして一番の要素は、名前を名乗りさえすれば簡単にシステムを利用できることです。見ず知らずの人には情報は見せないけど、せめて名前が分かれば友達に発展したり、逆に排除することもできる。

こうした見るほうも書くほうも手軽なシステムでありながら、ある程度制限も可能なシステムだからこそ、1行投稿の愚痴みたいなことも書ける、ゆる〜いネットワークが完成し成功したのだと思います。

#住めば都と言いますか、mixiは登録さえすればけっこう使い物になりますが、一般の人には敷居が高いだろうなぁ…


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