SewiGの日記
2006-06-09 [金] [長年日記]
■ [Book] 絶対音感 - 最相葉月 著
絶対音感を持つ人、持たない音楽家、様々な人の体験談が載っているノンフィクション小説。概要から科学的な話まであり、1,2章は世界の音楽教育と比較した過去から現代までの日本における音楽教育の違い、特徴が載っている資料価値の高い作品に仕上がっている。
単純に絶対音感を身につけたいと考えている人が読む本ではない。必ずしも絶対音感が良いとは言えないことが本書から伝わってくる。アカデミックな分野と義務教育の違い。具体的には、固定ドと移動ドの問題。それにともなう絶対音感の弊害。
絶対音感に興味がある人は、1〜4章まではぜひ読んで欲しい内容。