SewiGの日記
2005-06-07 [火]
■ [PC] マウスで文字入力
ジャストシステムは新しい日本語入力システム「モジット」を出しました。今のところWindowsのInternet Explorerでしか動かないようです。画面を見てもらえば分かると思いますが、携帯電話風のインタフェースで「あ」がア行、「か」がカ行という配列で、例えば「あ」を5回クリックすると「お」が入力できます。そして予測機能によって候補が出てきます。もちろん通常の日本語変換も可能です。
使ってみての感想は、確かにマウスのみで入力はできるのですが、Windows標準のスクリーンキーボードと手間は変わらないような気がします。クリック回数を考えるとモジットの方が大変かもしれません。あとアルファベット入力は携帯電話風ではないのですが、なぜでしょうか。あとプロファイルを変更することで用途に応じて予測変換の挙動が変更できるのですが、「http://」などが予測変換に加えてないのが気になります。無駄に2ちゃんねる用語や顔文字が出てきて萎えます。
しかし、なんといっても予測変換はかなり魅力的です。長文でしかもこういう入力しづらい環境での予測変換は省入力でかなりお世話になるでしょう。無料ダウンロードできるので、試してみてもいいかもです。
2006-06-07 [水]
■ [Book] 変身 - 東野圭吾 著
不慮の事故で重体だった青年、成瀬純一に世界初の脳移植手術が行われた。温厚な性格だった純一が、徐々に壊れていくという話。
「変身」を読む上でのポイントは、純一の恋人である葉村恵の存在、脳手術を執刀した堂元博士の観察日記、そして人格が侵食されるのを自覚する純一の苦悩。恵は、画家を目指していて自分に一途だった温厚な性格の頃の純一に戻ることを願い、他人のように変わった純一であっても傍に居ようとした。堂元は世界初の試みを行い純一がどのように変化するかに興味があった。そして、純一は自分に純一の人格が存在するうちに真相を素人ドナーを探そうとした。
内臓移植で、ドナーの性格が表層化するといった話は現実の世界で起こっているけど、もし将来脳移植が現実のものとなったら人体はドナーの脳に乗っ取られてしまうのだろうか。自己を構成するものは何だろうか。脳移植されてもこの体は自分のものだと言えるのだろうか。
いつ我々の身に降りかかるか分からない脳移植の恐怖に怯える前に、元気なうちに自分の証を残していこう。